保育・教育の現場で活躍する卒業生
大学時代の充実した
学びを生かして
子どもたちを、希望する未来へ
送り出したい。
※掲載内容は取材時点のものです
細見 幸平さん
Kohei Hosomi
常磐会学園大学 国際こども教育学部
2021年3月卒業
大阪府立大塚高等学校 出身
勤務先
社会福祉法人 四恩学園
児童養護施設 四恩学園[大阪府大阪市]
児童養護施設 四恩学園は、戦後、戦災孤児を保護・世話したことから始まり、今もさまざまな理由で保護者から適切な養育を受けることができない、2~18歳までの子どもたちが住んでいます。天王寺地域とのつながりも強く、子どもたちもさまざまな地域活動に参加しています。
大学時代の施設実習で
進みたい道が決まった。
大学2回生の施設実習で、子どもと職員の関わりがとても近いのを見て、自分らしさを発揮できるのはこちらではないかと児童養護施設への就職を考えるようになりました。そこから、大学でも福祉や施設関連に詳しい先生にさまざまなことを教えていただき、こども食堂のボランティアや児童自立支援施設でのアルバイトにもチャレンジ。授業では、子どもの反応や考え方などについていろいろな事例を見て、愛着障害など、子どもの行動を学んだことが印象的です。また、グループワークでメンバーのさまざまな意見を聞き、幅広く物事を考える力がつきました。
子どもの行動について
学んだ経験を生かして。
現在は児童養護施設の生活指導員として、5人の子どもを担当。食事の世話、洗濯、掃除に加え、一緒に宿題をしたり、遊んだりと、生活全般を見ています。常に心がけているのは、子どもの目線で、話したり遊んだりすることです。距離の取り方がむずかしい子どもとの接し方に悩んだときは、大学時代に学んだ愛着障害のことを思い出しながら対応しました。これからも、子どもたちが希望する未来に進めるよう、しっかりサポートしていきたいです。
施設で暮らす子どもたちが、
希望する未来で生きられるように。
現在、児童養護施設は6人1グループ単位で生活する、小規模化を推進する流れになってきています。子どもたちが生活しやすいよう、さまざまなアイデアを出し、子どもが暮らしやすいよう環境を整えていきたいです。また、たくさんの子どもを見るなかで、子どもたちが希望する道に進み、明るく楽しく暮らしていけるよう、しっかりサポートしたいです。そのためにも、さらに経験を積んでいかなくてはと思っています。
未来の後輩へのメッセージ
将来に悩んだとき、
常磐会の先生は
必ず寄り添ってくれました。
安心して学べるすてきな大学だと思います。
社会福祉法⼈ 四恩学園
児童養護施設 四恩学園
施設長 巽 友朗 先生
子どもからの「ありがとう」を力に
ともに暮らし、導く。
児童養護施設は、社会的養護が必要とされる子どもたちが暮らす場。ここで働く生活指導員は、炊事洗濯、勉強サポートと、求められることは多いです。しかし子どもからの予期せぬ「ありがとう」は、大きなエネルギーとなります。ここで暮らした子どものなかには、生活指導員が食事を作るのを見て、退所してから調理師学校に通ったという例もあります。子どもの未来へつながる存在でもあるのです。細見先生は落ち着いた雰囲気のなかに情熱があり、子どもたちにクリスマスケーキを手作りするといった意外性もあって驚かされます。野球経験を生かし、地区のソフトボールチームにも参加していて、地域貢献にも熱心。四恩学園の子どもたちにとっても、大きな存在です。