保育・教育の現場で活躍する卒業生
小学校教諭として
子どもたちとともに楽しむ毎日。
根底にあるのは、
大学時代に培ったマインド。
※掲載内容は取材時点のものです
田村 幹輔さん
Mikisuke Tamura
常磐会学園大学 国際こども教育学部
2020年3月卒業
興國高等学校 出身
勤務先
大阪市立依羅 小学校[大阪府大阪市]
2024年に創立150周年を迎える、伝統と歴史がある小学校です。開校以来、地域と密接につながりながら教育活動を推進しており、親子2、3代で通う児童もいます。人権教育を柱として、子どもたち一人ひとりが自分らしい居場所をもち活躍できるよう、努めています。
教育の現場を想定した指導が充実しており、
教員としての基礎がしっかり身についた。
教員採用試験に受かる自信がなく、教員養成講座などに積極的に参加していました。印象的なのは、場面指導の授業。「学級懇談時に何を話すか」というテーマが出たとき、「連絡帳を必ず見てください」と一言伝えることが大切と言われたのが心に残りました。また、保護者対応をロールプレイングで学ぶ授業など、教育の現場を想定した指導が多く、教員としての土台をしっかり固めることができました。
毎日の授業を楽しんでもらえるよう工夫。
大学時代の教えが、胸に響くことも。
現在は6年生の担任です。学習内容もむずかしくなる学年なので、算数では班になって問題を考えてもらったり、音楽では卒業式さながらの進行で授業をしたりと、楽しんで学べるよう工夫しています。毎日作成している学級通信のなかには、必ず「連絡帳を見てください」という、授業で学んだ言葉を入れています。それが保護者と子どものコミュニケーションにつながることも実感できています。大学での学びに支えられ、充実した毎日を過ごしています。
常に子どもとしっかり向き合い
新たなことにも挑戦し、学び続ける教員でありたい。
6年生を中学校へ送り出すことにやりがいを感じ、子どもの卒業後を見据えて関わってきました。「あのとき、田村先生はこう言っていたな」と思ってもらえる、心に残る教員でありたいです。今後も、自分のやり方を突き通すのではなく、子どもたちに向き合って学級経営し、子どもたちが「分かった」と実感できるよう授業準備により力を注いでいきます。これまで経験のない仕事にもチャレンジし、学び続けたいです。
未来の後輩へのメッセージ
大学時代は、子どもと関わることだけではなく、
さまざまなアルバイトやボランティアに
挑戦してください。
大学の授業だけではなく、広い世界を見た経験は、
教員になったときもきっと役に立ちます。
大阪市立依羅
小学校
校長 土井 一弘 先生
教員として自分の強みを
常に問い続け、探してほしい。
校長として、教職員に対していつも伝えているのは、「自分だから伝えられるメッセージは何か」を常に問い続けること。教員は人と人との関わりの中で成立する仕事です。だからこそ、教員には感性、人間性を磨き上げることが求められます。純粋無垢な子どもにはごまかしがききません。自分の強みから生まれる、自分だからこそ伝えられるメッセージを伝えていきましょう。田村先生は学級のなかで子どもをどう育成するかという理念を確かに持ち、学級経営されています。特に素晴らしいのは学級通信。子どもたちのがんばりを伝えるだけではなく、成長に向けて大切にしてほしいことも保護者に伝えています。細やかに気配りができる強みをしっかり生かしているよい例だと考えます。