人権教育講演会を開催しました。

2023.10.26

お知らせ

短期大学部

10月20日、本学恒例の「人権教育講演会」を開催しました。常磐会短期大学は人権についての学びを大切にし、通常の授業に加えて、社会で様々な課題に取り組まれている講師の方をお招きした講演会を、毎年、全学生対象に実施しています。

今年は、荘保 共子(しょうほ ともこ)さんを講師としてお迎えしました。50年以上前の釜ヶ崎の子どもたちとの出会いから、子どもの遊び場と生活の場を軸に地域づくりを進めてこられ、現在は、子ども自身の育ちと保護者の子育てに関する支援を包括的に行う、特定非営利活動法人(認定NPO法人)「こどもの里」理事長として幅広くご活躍されています。

ご講演は、これまで出会ってこられた子どもたちの「目の輝き・内なる生きる力」と背景にある厳しい現実、その姿から気付かされたというご自身の学びについて、静かに沁み入るような語りから始まり、学生たちは引き込まれて聞き入っていました。多様な子どもたちの「こどもの里」での生き生きとした暮らしぶりの映像紹介を挟み、後半は熱のこもった語り口で、子どもの育ちと親の子育てを地域全体で連携しながら見守り、支援する居場所づくりの必要性について、子どもの貧困と子どもの権利についての様々なデータも紹介しながら教えていただきました。 最後に、学生たちに「自分自身を認められているか」をくり返し問いかけられ、共に子どもや親に関わる仲間になることへの期待を呼びかけておられたことが印象的でした。

本学の人権教育への取り組みは、保育、幼児教育、福祉の現場に巣立った卒業生からも、「保育に関する専門的な授業はもちろん、定期的に行われる人権に関する授業を学べてとても良かったと思います。普段よく耳にする言葉ですがなかなか学ぶ機会のない平和や人権、多様性などを学べるとこれから先の未来を生きていく上で、色々な物事に対しての視野を広げられると思いました。」(大学・短期大学基準協会による「全国短期大学卒業生調査」より抜粋)といった評価を得ています。常磐会短期大学はこれからも、多様性を尊重した居場所となるキャンパスづくり、そして社会への取り組みを継続していきます。

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